The Digitale、Dropbox でエンド ツー エンド暗号化を簡素化し、時間と労力を 30% 削減

背景情報

説明が難しい製品やサービスを売り込む必要がある場合は、ドイツに拠点を置くデジタル マーケティング代理店、The Digitale がサポートします。「顧客の購買プロセスが長い、購買者の傾向が複雑である、セールス対象が限られているなどのビジネス上の課題があれば、まさに当社にとって最適なプロジェクトと言えます」と、The Digitale の CEO 兼マネージング パートナーであるドミニク・コルシネック氏は語ります。同社は、分析、ビジネス インテリジェンス、戦略、コンテンツ制作、デザイン、UX、コンバージョン最適化などのサービスを提供しています。氏は、「私たちの使命は、デジタル マーケティングを通じてお客様のビジネスを推進することです。単に面白い動画を作成するのではなく、価値ある結果を出すことが目標です」とも付け加えています。The Digitale は、同社のビジョンを共有し、ヨーロッパにおけるデジタル化を推進するクライアントや企業、たとえばAllianz、Deloitte、Deutsche Telekom、Microsoft などの各社とも取引を考えています。

課題：エンド ツー エンド暗号化の簡素化

The Digitale はドイツの代理店として国際的な優良企業とも取引があり、機密データを保護し、信頼を維持して欧州連合（EU）のプライバシー法を遵守しなければなりません。「リード データ、人事関連ドキュメント、さまざまな戦略や財務に関するファイルなど、一部のファイルについては、エンド ツー エンド暗号化（E2EE）が必要です。このテクノロジーを使用すれば、お客様とそのパートナーだけが暗号化キーを所有することになるため、ファイルを保存している Dropbox や政府機関でさえも、このデータにアクセスすることはできません」と、The Digitale の COO 兼マネージング パートナーであるペーター・ビルツ ヴォールゲムート氏は語ります。

当初、The Digitale は Boxcryptor という E2EE サービスを使用していましたが、使いにくいものでした。ビルツ ヴォールゲムート氏は次のように述べています。「ファイルの暗号化方法について、スタッフに特別なトレーニングを実施する必要がありました。また、ソフトウェアが正しく使用されていなくても、ファイルを暗号化した本人しか復号できないため、その社員が退職すると、ファイルにアクセスできなくなり、ファイルが完全にクラッシュしてしまうこともありました。つまり、テクノロジーは素晴らしかったのですが、その利用はやっかいなものでした」

The Digitale は創業当初からファイル共有に Dropbox を使用しています。ビルツ ヴォールゲムート氏は次のように振り返ります。「当社はフリーランサーや他のパートナーと連携しており、ハイブリッド チーム間の共同作業を簡素化するソフトウェアを必要とします。その意味では、最初から Dropbox に勝るソリューションはありませんでした。そのため、Dropbox が Boxcryptor のテクノロジーを買収し、プラットフォームにエンド ツー エンド暗号化機能を導入した際には、企業として早期導入を実現できるチャンスに飛びつきました」 

ソリューション：2 in 1—Dropbox の E2EE とファイル共有 

The Digitale は Dropbox のエンド ツー エンド暗号化サービスを使用することにしました。以前 Boxcryptor で暗号化されていたファイルは現在、Dropbox に移行され、Dropbox で暗号化されています。まず、同社はレガシー ソフトウェアでファイルを復号しました。次に、フォルダ構造は維持したままファイルを移行し、アクセス権を設定しました。

移行により、The Digitale はファイル、サブフォルダ、フォルダ全体の暗号化をワンクリックで実現しました。このように、マーケティング コンテンツからウェブサイトのモックアップ、リード データに至るまで、すべてのファイルを 1 つのエコシステムに保存できるようになりました。それから、Digitale は Dropbox Transfer を使用し、世界中のパートナー ネットワークや、Dropbox アカウントを持たない顧客も含め、ファイルを共有しています。また、リンクの有効期限を設定し、ファイルがいつ開かれたか、またはダウンロードされたかを確認することもできます。

The Digitale は最終的に暗号化を利用できる社員数を拡大しました。ビルツ ヴォールゲムート氏は次のように述べています。「以前は、追加費用がかかるため、シート数を制限する必要がありました。今では考えるまでもありません。すでに全社員が Dropbox を使用しているので、暗号化も利用できます」

結果：手間をかけずにファイルを暗号化 

現在、The Digitale は 2 つのサービスを同時に使用するのではなく、Dropbox 内でファイルを暗号化しています。「プロセスは 5 倍スムーズになり、暗号化と復号の管理に費やす時間も約 30% 短縮されました」とビルツ ヴォールゲムート氏は言います。これにより、The Digitale のスタッフは、クライアントに質の高いサービスを提供することに注力することができます。「当社が重視しているのは、クライアントのために仕事をし、クライアントと戦略を練り、コンテンツを制作し、高い成果を上げることです。それ以外は正しく機能していればよく、時間を取られることがあってはなりません。この機能は私たちにとって画期的であり、セキュリティと使いやすさを一挙に改善してくれるものです」とビルツ ヴォールゲムート氏は付け加えています。

こうして、The Digitale は社員のトレーニングとオンボーディングのやり方を簡素化することができました。「以前の E2EE ソリューションでは、新入社員のトレーニングに 1 時間ほどかかっていました。「今では、現状と、この仕組みについて 5 分ほど話すだけです」とビルツ ヴォールゲムート氏は話します。

現在、機密データを日常的に扱うデジタルリーダーシップ チームは、よりスムーズにファイル共有を行えるようになっています。それにより、税務コンサルタントの業務も簡素化されました。「以前は、税理士事務所が当社と連携するために、自社のパソコンに暗号化ソフトウェアをインストールする必要がありました。今では、ブラウザから Dropbox にアクセスできます」とビルツ ヴォールゲムート氏は言います。

最終的に、The Digitale のセキュリティは移行によって強化されました。暗号化が簡素化されたため、スタッフはさらに多数のファイルを保護できるようになりました。「データの暗号化が容易になったことで、暗号化されるファイルの数は 2 倍に増えています」とビルツ ヴォールゲムート氏は述べています。Dropbox が EU およびドイツの規制を満たしているため、The Digitale は ISO 規格などの認証への準拠を簡単に証明できるようになりました。これにより、サイバー保険会社、著名なパートナーや顧客とのやり取りが容易になっています。

現在、The Digitale はファイル共有をさらに簡素化する新たな方法を模索しています。その第一歩として、同じエコシステム内に電子署名を統合する、Dropbox Sign のようなサービスの導入を検討しています。「特に当社のように制作コンテンツ数が多い企業にとっては、信頼性が高く、使いやすく、高速なファイル共有が不可欠です」とビルツ ヴォールゲムート氏は締めくくっています。ファイル共有ソリューションを調査している企業に対して、ビルツ ヴォールゲムート氏はセキュリティとエンド ツー エンド暗号化機能について下調べを行い、投資するようアドバイスしています。また、「ソフトウェア、ストレージ、共有ソリューションが効果的に機能すればするほど、収益を生み出す活動に集中できる時間が増えることになります」とも述べています。