共同作業の範囲を広げ、プロジェクトに命を吹き込むアーティスト
ビジュアル アーティストでデザイナーのブライアン・マッデン氏は、制作プロセスをクライアントに共有するときでも、他のクリエイターと共同作業するときでも、作品の制作、記録、マーケティングに Dropbox を活用しています。
「デザインやアートの出来はコミュニケーション次第です。Dropbox が優れているのは、ファイルやアイデア、物語を他者に届けるプロセスをシンプルにしてくれるからです」
使用製品
Dropbox、Replay
業界
メディア & エンターテインメント
規模
1 人
場所
カリフォルニア州サンフランシスコ
課題:アートの背景にある物語を伝える
ブライアン・マッデン氏は、そのキャリアを通じて常にクリエイターであり続けてきました。マッデン氏の作品は、他者とのコミュニケーションを伴ったものが珍しくありません。キャリア初期の工業デザインから、アーティスト/商業デザイナーとしての近作に至るまで、マッデン氏は自身のビジョンについて多くの関係者と議論を交わしてきましたが、その方法はソーシャル メディアや自身のニュースレターなど多岐にわたっています。
マッデン氏はたいてい、制作プロセスのさまざまな段階で、最初のスケッチやデジタルでのレンダリング画像、写真、特定の手法やテクニックを駆使した動画など、多くの大容量ファイルを共有します。「画像や動画の保存から作品の記録まで、以前からさまざまな作業に Dropbox を使ってきました」とマッデン氏は話します。「コンテンツの制作パートナーや動画編集者、映像作家に、参考資料として高精細の動画や写真など大量のコンテンツを渡すときや編集作業をしてもらうときにフォルダを使います」
たとえば、「EA Madden NFL 23: 99 Club」アワードのために、大理石に金箔を貼ったトロフィーとその専用梱包箱を制作したとき、マッデン氏(ちなみに、アメリカン フットボールの名コーチであるジョン・マッデン氏との間に血縁関係はありません)はフォトグラファーと共同作業を行い、Dropbox を編集ルームとして使用しました。「NFL の選手たちがこのアワードで最高の気分になれるよう、限界に挑みました。作品を通じて選手を祝福し、競技に敬意を表したかったのです」とマッデン氏は説明します。
NFL 選手会(NFLPA)もマッデン氏の作品に注目し、同会が選出する「Players’ All-Pro」アワードのためのトロフィー 31 個のデザインを依頼しました。これはマッデン氏にとって、ゼロから作品を制作するチャンスであったため、トロフィーだけでなく動画も作りたいという気持ちがこみ上げてきました。これまで何度もそうしてきたようにです。しかし今回は、もっと簡単に制作プロセスを管理し、効率よくスピーディーに共同作業をして映像のフィードバックをやり取りできる手段が必要でした。
「もう何年も、ビジュアル素材の共有には Dropbox のほうが向いていると感じています。簡単に拡張できるのに加え、ファイル共有だけでなく編集もできる点がクリエイターにぴったりだからです」
解決策:新プロジェクトのためにプロセスを効率化
マッデン氏は以前、ファイルの転送に Google ドライブや WeTransfer を使っていました。しかし、どちらのツールもファイル編集目的では機能が不十分だったといいます。「もう何年も、ビジュアル素材の共有には Dropbox のほうが向いていると感じています。簡単に拡張できるのに加え、ファイル共有だけでなく編集もできる点がクリエイターにぴったりだからです」とマッデン氏は話します。
NFLPA の「Players’ All-Pro」アワードのための制作で、マッデン氏は Dropbox を使ったワークフローに新たなツールを取り入れました。Replay です。マッデン氏は映像作家と共同作業を行い、アイデアを着想するところから、選手たちがトロフィーの箱を開ける場面まで、プロジェクトの舞台裏を記録したいと考えていました。新しいワークフローは、映像作家が Dropbox のプロジェクト フォルダで素材を受け取り、それを元に動画を制作し、マッデン氏がその最新版を Replay でレビューするという流れになります。
Replay を導入したところ、フィードバックのやり取りが簡単になりました。マッデン氏は、音声、映像、場面切り替えの細部を確認し、動画プレイヤー内でタイムスタンプ付きのコメントや注釈を残すことができます。動画とは別に Google ドキュメントを用意してメモを入力するという以前の方法に比べると、作業は簡単になり、フィードバックも明確になりました。「何かを売り込もうというときは、タイミングが重要です」とマッデン氏。「時間の節約効果は、Replay のメリットの中でも特に大きなものです。フレーム単位で動画を確認し、わかりやすく具体的なコメントを付けられるのは最高に便利です」
結果:舞台裏を見せてビジネス チャンスを拡大
動画の制作はマッデン氏の個人的なプロジェクトでしたが、NFLPA も作品を気に入り、共有したいと申し入れてきました。アワードの舞台裏や、マッデン氏のデザインが選手たちにどう響いたかを伝えることは、NFLPA にとって、選手の功績をたたえ、ファンとのつながりを深くする思いがけない機会となりました。
「クライアントは、プロジェクトに命を吹き込む舞台裏を必ずしも知りません」とマッデン氏は言います。そのため Dropbox で画像や動画を共有して、クライアントに制作プロセスの一端を見せるようにしています。そうすることで、作品がどのような仕上がりになるのかを示しつつ、アーティストである自分自身をアピールしているのです。
マッデン氏はこれまでのキャリアを通じて、一つひとつのプロジェクトが次のプロジェクトにつながること、ときにはそれが思いがけない形で実現することを学びました。「あるプロジェクトからどんな結果が得られるか、事前にはわかりません。ですが、キャリアを振り返ってみると、その過程の場面場面で Dropbox が作品の物語を共有するのに役立ってきたことがわかります」とマッデン氏は振り返ります。
「デザインやアートの出来はコミュニケーション次第です。Dropbox が優れているのは、ファイルやアイデア、物語を他者に届けるプロセスをシンプルにしてくれるからです」とマッデン氏は最後に述べています。アーティストやデザイナーは、そのプロセスを簡単にする Replay を活用することで、次の優れた成果を生み出す作業に集中できます。
「あるプロジェクトからどんな結果が得られるか、事前にはわかりません。ですが、キャリアを振り返ってみると、その過程の場面場面で Dropbox が作品の物語を共有するのに役立ってきたことがわかります」
ブライアン・マッデン氏アーティスト、デザイナー